寒~い季節になると、ぽかぽか温かい汁物が恋しくなっちゃいますよね。
そんな時にぴったりなのが、「ひっつみ汁」と「すいとん」! どちらも小麦粉をこねこねして作る、ほっこり素朴なお料理なんです。
でも実は、地域ごとにちょっとずつ違いがあります。
そこで、「ひっつみ汁」と「すいとん」の違いをわかりやすくご紹介!
また、それぞれの魅力や美味しいレシピもご紹介します。
ひっつみ汁とすいとんの違い
「ひっつみ汁」と「すいとん」は、どちらも小麦粉をこねた生地をちぎって入れるあったか〜い汁物。
しかし、地域によって作り方や特徴がちょっぴり違いがあります。
比較項目 | ひっつみ汁 | すいとん |
---|---|---|
地域 | 岩手県を中心とした東北地方 | 関東地方を中心に広く全国 |
名前の由来 | 「生地を手で“ひっつまんで”ちぎる」から | 「水団(すいとん)」の音読み |
生地の形状 | 手で薄く伸ばしてちぎる | 団子状や厚めにちぎる |
食感 | もちもちしていてやや平たい | もっちりしていて厚みがある |
汁の特徴 | 鶏肉や根菜を使った醤油味が一般的 | 味噌や醤油など地域によって多様 |
歴史 | 主に郷土料理として伝承 | 戦時中や戦後の代用食としても普及 |
「ひっつみ汁」と「すいとん」の共通点
- 小麦粉と水で作るシンプルな生地
- 具沢山の汁で煮込む
- 地域や家庭ごとにアレンジが多い
「ひっつみ汁」は東北地方で昔から親しまれている郷土料理です。
生地を手でびよ〜んと引き伸ばしてちぎるのが特徴。
一方、「すいとん」は関東を中心に全国で食べられていて、コロコロっと団子みたいにちぎることが多いんです。
どちらも素朴でほっこり温まる、とっても優しい味わいの料理ですね!
ひっつみ汁の特徴や歴史
ひっつみ汁の名前の由来
「ひっつみ汁」は、岩手県を中心に食べられているあったか〜い郷土料理で、名前の由来もとっても可愛くて、生地を手で「ひっつまんで(つまんで)」ちぎることからきているんです。
東北地方の方言で「ひっつむ」は「引っ張る・つまむ」という意味があって、そこから「ひっつみ」って呼ばれるようになったようです。
なんだか、名前からも温かみが感じられますね。
ひっつみ汁の歴史と岩手県での位置づけ
昔の農家では、お米があまりとれない時期に小麦粉を上手に活用していたので、ひっつみ汁は「ハレの日」だけじゃなく、ふだんの食卓でも大切な存在だったんです。
しかも、ひっつみ汁はおうちごとにレシピが違って、具材や味付けもさまざま。
地域によっては「はっと汁」って呼ばれることもあるとか。
どんな味なのか食べ比べてみたくなっちゃいますね。
すいとんの特徴や歴史
すいとんの名前の由来
「すいとん」は漢字で「水団」って書くようです。
小麦粉をこねた生地をお湯やスープにぽとんっと落として作ることから、この名前がついたんだとか!
「すい」は水、「とん」は団子を意味すると言われていて、なんだか名前の響きまでふんわり優しい感じがしますよね。
すいとんの歴史と戦時中の食文化
すいとんは、日本各地で昔から食べられているなじみ深い料理なんです。
特に戦時中に広まったことで知られていて、お米が足りない時代に、小麦粉を水でこねて団子状にし、コトコト煮込んで食べられていました。
そんな歴史があるから、「戦時中の食事」ってイメージを持っている人もいるかもしれませんね。
でも今では、栄養たっぷりの具沢山なごちそうとして、たくさんの人に愛されているんです。
ひっつみ汁とすいとんのレシピ
ひっつみ汁とすいとんは家でも簡単に作ることができます。
それぞれのレシピをご紹介しましょう!
ひっつみ汁の基本レシピ
ひっつみ汁の作り方はシンプルですが、ちょっとコツが必要です。
基本的なレシピは以下の通りです。
材料(4人分)
- 小麦粉:200g
- 水:100ml
- 鶏肉:150g
- にんじん:1/2本
- ごぼう:1/2本
- しいたけ:2枚
- だし汁:800ml
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ1
- 塩:少々
作り方
- 小麦粉に水を少しずつ加えながらこね、30分ほど寝かせる。
- 鍋にだし汁を入れ、鶏肉、にんじん、ごぼう、しいたけを加えて煮る。
- 生地を手で引っ張りながら薄く伸ばし、鍋にちぎって入れる。
- 醤油、みりん、塩で味を調え、10分ほど煮込んだら完成!
ひっつみ汁に合う具材や味付け
ひっつみ汁は、鶏肉や根菜と相性バッチリなんです。
特に、にんじんやごぼう、しいたけを入れると、お出汁の旨みがぐ〜んとアップ!
味付けは定番の醤油ベースが人気ですが、味噌仕立てや塩味にアレンジすることもできちゃうんですよ。
その日の気分に合わせて楽しめるのも、ひっつみ汁の魅力ですね!
ひっつみ汁の魅力と人気の理由
ひっつみ汁の魅力といえば、なんといっても「もちもち食感」と「じゅわ〜っと広がるだしの旨み」。
薄く伸ばした生地がスープをたっぷり吸い込んで、ひとくち食べるたびに美味しさがじんわり広がるんです!
さらに、地元の食材を活かしたアレンジができるから、おうちごとに違った味が楽しめるのもワクワクポイント。
どの家庭のひっつみ汁も、きっとあたたかくて特別な味なんでしょうね♪
すいとんの基本レシピ
すいとんは、ひっつみ汁よりも生地が厚めで団子状にちぎるのが特徴です。
材料(4人分)
- 小麦粉:200g
- 水:120ml
- 豚肉:150g
- 大根:1/4本
- にんじん:1/2本
- ねぎ:1/2本
- だし汁:800ml
- 味噌:大さじ2
- 醤油:大さじ1
作り方
- 小麦粉に水を加えてこね、15分ほど寝かせる。
- 鍋にだし汁を入れ、豚肉、大根、にんじんを加えて煮る。
- 生地をスプーンで取り、団子状にして鍋に入れる。
- 味噌と醤油で味を調え、10分ほど煮込んで完成!
すいとんに合う具材や味付け
すいとんは、豚肉、大根、にんじんなどの根菜とよく合います。味付けは味噌仕立てが多いですが、醤油ベースのすいとんもあります。
すいとんの魅力と人気の理由
すいとんの魅力は、なんといっても「ふわもち食感」と「やさしい味わい」ですね。
小麦粉をこねて作る生地は、ぷるんっとした食感が楽しくて、スープに入れるとお出汁の旨みをぎゅ〜っと吸い込んでくれるんです。
さらに、具材をたっぷり入れれば栄養バランスもバッチリ!
鶏肉や根菜、お味噌やお醤油など、どんな食材とも相性がよくて、おうちごとにいろんな味が楽しめるのも人気の理由の一つです。
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まとめ
ひっつみ汁とすいとんの違いやレシピなどをご紹介しました。
ひっつみ汁とすいとんは、どちらも小麦粉を使ったあったか〜い汁物ですが、作り方や地域によって特徴がちょっぴり違いがあります。
ひっつみ汁は、岩手県を中心とした東北地方で昔から食べられている郷土料理。生地を手でびよ〜んと伸ばしてちぎるのが特徴で、お出汁がじんわり染み込んだもちもち食感が特徴です。
すいとんは関東を中心に全国で広まり、団子状にちぎることが多いです。戦時中には米不足を補う食事として広まり、今では栄養たっぷりの具沢山料理として親しまれています。
どちらも歴史ある素朴で優しい味わいの料理で、具材や味付けのアレンジも自由自在。
おうちの味や地域ごとの特色が楽しめるのも魅力ですね!
ぜひ、お好みのレシピで作って、心もぽかぽか温まるひとときを過ごしてみてくださいね。